未完成恋愛シンドローム - 片翼 --6
「やめっ・・・やめえってぇ!!」
本気で恐怖を感じて、思わず叫ぶ。
「あー、ちょっとうっさい・・・ほら、後もーちょっと」
その言葉に、弾かれたようにち○ちんを見る。
既にどんどんと剥がれていっていた繋ぎ目は、もうオレの正面辺りを残して後は剥がれてしまっている。
―ち○ちんがなくなる。
「やだああああっ」
―ベリベリッ
「!!」
「よし、おっけー」
最後の痛みが過ぎ去った。
「・・・・」
オレはさっきから瞳を瞑りながら、絶望感に打ちひしがれていた。
―なにがどうおっけーやねん。
「ほら、イヴ」
「・・・?」
なんだ?
「なに瞳ぇ瞑ってんの、ほら」
―なくなったち○ちん見ろってか・・?
「・・・・」
―あった。
ていうか・・剥けてる?
「大人ち○ちんおめでとー」
「・・・」
満面の笑みを浮かべながら、カイトがいう。
―大人ち○ちん・・?
「どう?どう?」
「いや、どうって・・・」
つか、ちょっとピリピリ痛い。
最後に剥がれた所は、カイトがちょっと強引に剥がしたせいか、他のピンク色をした部分と違ってより赤く見える。
さすがに血までは出てないけど。
「・・・」
じっと見てみる。
いつの間にか、固かったのがちょっと柔らかくなっているけど、今までのオレのち○ちんとは全く違う形。
ぷくっと膨らんでいる、ピンク色をした先っぽがあって、皮の部分と先っぽの部分を繋いでた所が剥がれて今まで無かった括れが出来てて・・・。
「やっぱりカス溜まってるけど」
いきなりそういうと、カイトはち○ちんの裏っ側から括れの部分を人差し指でクルリとなぞった。
「んっ」
また静電気みたいのがち○ちんから湧き出て、その感覚に思わず変な声が出る。
そしてカイトの指先には白い、粘り気のある物体が付いていた。
「ちゃんと剥けたから、今度からはちゃんとお風呂入った時に洗わなあかんでー」
「・・・」
未だに状況が詠めていないオレを楽しんでいるんだろうかこいつ?
「大丈夫やって、すぐに判るから」
―なにがどう判んねん。
人差し指をウェットティッシュで拭いながらしれっとほざくカイトに、軽く苛立ちを覚える。
「なぁ・・パンツ履いてええか?」
―流石にこれ以上、弟にち○ちん見られんのイヤやねんけど。
「あー、ちょっと待って」
いいながら、ウェットティッシュを丸めてゴミ箱に向かって投げる。が、外れる。
「ありゃ」
「・・人の部屋汚すなや」
―んでなんでこいつ拾い行かないかね。
「ちゃんと捨てろって」
「あはは、後でするからー」
「・・、ぁっ」
全く悪びれた様子のないカイトに、溜め息を付いた。と、いきなりち○ちんが温かい感触で包まれた。
「なっ」
「こっからが本番やからさ」
視線をち○ちんの方に移すと、カイトが手のひらをち○ちんに押し付けていた。