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未完成恋愛シンドローム
【同性愛♂ 官能小説】

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未完成恋愛シンドローム - 片翼 --5

「そろそろえーかな」
「っ・・」
不意に、カイトが指を離した。
あのざわざわした、良く判んない感覚もそれで途切れた。
「・・・・」
オレは、荒くなった息を整えながらカイトを睨み付ける。
「なに?もっとして欲しかった?」
ニコニコ・・いや、ニヤニヤしながらカイトが尋ねてくる。
「え」
その言葉にはっとする。
さっきまでち○ちんから生まれてたざわざわした感覚。
それは、カイトが指を離したから消えた。
代わりに今は、なんかうずうずした感覚。
切ないような、もどかしいような・・・。

「ちょっと浸ってるトコ悪いけど、続きするで」
「続き?」
―また、触るんかな?
そう思ったオレの予想は、次の瞬間に来た『痛み』で見事に裏切られた。
「いっ!」
「あー、やっぱ痛い?」
霞がかったようになっていた意識が、いきなり感じた痛みで引き戻される。
「なっ、なにして」
「いや、ちゃんと剥いとかなあかんからさー」
剥く?
よく判らないカイトの言葉に混乱しながらも、痛みの元に目を向ける。と、さっきまでち○ちんをやわやわと触っていただけの指先が、今度はち○ちんの根元の所にある。
そして根元にあるカイトの指に、オレのち○ちんの皮?が、下に向けて引っ張られていた。
「痛い痛い痛いっ!引っ張んな!!」
「いや、だから必要なんやって」
なにがどう必要やねんこんなん!

―ペリッ

「え」
・・なんか、凄いヤな予感がする。
背中に冷たい汗が流れるのを感じながら、恐る恐るち○ちんを見てみる。
と、根元から引っ張られているせいか、いつもしょんべんが出て来る所が下の方へとほとんどめくり上がり(下がり?)、ピンク色した謎の物体が顔を出してる。
だが問題は(今でも十二分に大事な気がするけど)そんなことじゃなく、そのピンク色した物体?と、皮?の間の繋ぎ目になっている所が、引っ張られたことで一部剥がれたみたいになっていることだ。
「ちょっ・・!アホっ!なにしてんねん!」
本気で焦るオレ。
「んー、せやからもーちょいだけ我慢してって」
いやいやいやいや―
「アホか!止めろって!ち○ちん、取れる・・・っ!」
必死なオレの言葉に。何故か一瞬きょとんとし、すぐにニヤリと微笑うカイト。
「だいじょーぶやってー。オレに任しときってば」
―今現在痛いんは、どー考えてもお前に任せてたから出て来てんちゃうんかい!!
「任せるもなにも・・・・っ!!」

―ベリリッ

また少し剥がれた。
っていうか、こーゆーのって一回剥がれ出したら、引っ張られてる限りどんどん剥がれてく筈・・・。
「なあマジ、ほんまに止めてカイト」
だんだん恐怖すら感じて来て、ほとんど泣きそうになりながら哀願する。
ち○ちんがカイトの手の中にある以上、ムリヤリ跳ねのけることも出来ない。
「カイトぉっ」
「もーちょっとだけ我慢してってー。一気にやったら余計血ぃ出るから」
・・・。
ってことは、こいつ最初っからオレのち○ちん取るつもりやったんか?!


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