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夏の終わりに
【教師 官能小説】

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夏の終わりにA-3

夕食と入浴を済ませた後、私は明日からの部活に備えてグローブとスパイクの手入れを続ける。が、どうにもやる気が起きずに途中で止めてしまった。部屋のベッドに横たわるとモデルの件で思いあぐねる。
 篠原の言葉に負けて請けてしまったが、明日以降、うまく両立出来るか不安だった。

「ショウちゃん…?」

 そんな時、ノックされたと同時にドアが開いて愛理が入ってきた。

「どうした?」
「ちょっと辞書貸して」

 愛理は机のとなりにある小さな本棚に寄ると、中から分厚い本を掴んだ。
 その恰好に私は思わず目を背けた。キャミソールにストールという下着姿だった。

「…おまえ、家の中で夜とはいえ、そんな恰好でウロウロするなよ」

 私の忠告に妹は語気を荒げる。

「この暑いのに、パジャマなんて寝れないよ!」

 そう捨て台詞を吐くと部屋を出て行った。

「…なんだい?ありゃあ…」

 どうやら、夏休みの宿題でもうまくいっていないらしい。苛立ちを際立たせていた。

「オレもやる事やって寝ようっと」

 私は途中で放り出したグローブとスパイクを掴み、手入れを始めた。30分ほどでそれらも終えてベッドに入った。

 照明の落ちた部屋で目を瞑るが、なかなか眠れない。

(…今日1日、何もしてないからかな)

 部活に使う体力を消耗しなかったからだと思っていた。眠れないでいると、再び篠原とのことを考えだした。

(部活後ってことは、ジャージ姿でモデルを?……それは無いよな。あの先生だもん…)

 私はおそらく裸か、それに近い恰好でモデルをやらされると思った。そうすると、その後の篠原が取る行動を考えた。

(…だったら素直に帰してくれるはずない…)

 包みこむ肢体の柔らかさを思い浮かべた時、私のペ〇スは熱を帯びて硬くなるのを覚えた。

(また、こんなに…明日も早いのに)

 ここ、数日の出来事が身体に染み付いてしまった。私は快感無しでは眠れなくなっていた。
 パジャマの縁から手を滑り込ませて脱ごうとした時、再びドアがノックされた。
 私は慌てて着直すと明かりを点けた。

「…なんだよ?」

 自分の生理を邪魔された私は、ひどくぶっきらぼうな口調をぶつけた。すると愛理は少し戸惑いの表情を浮かべ、

「あの、先刻かりた辞書を…」
「オレは明日早いんだ、別に今日返しにこなくても……」

 私の言葉を聞くこともなくスッと部屋に入り込むと、ベッドに腰掛けた。


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