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「ストロベリークリーム」
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「ストロベリークリーム〜Coffee〜」-4

「おい、マジかよお前」

からん、という音と共に竜が店内に入ってくる。

「どこで聞いたんだか知らねえけど、ガキはあっまいケーキ食べて喜んでりゃいいんだよ」

ムカッ!

「おい、竜、失礼だぞ。
…すみません、こんな馬鹿の言うことはどうかお気になさらずに。
トッピングは何になさいますか?」

愁が丁寧な口調で話す

トッピング…


---「トッピング」が指名の合図なの。
竜が「コーヒー」で、紺が「チョコレート」、愁が「ナッツ」だからね---


私はもちろん…


…ナッツ!!!


「あ、ナッ…」

「どうっせ愁だろ?
女はガキでも変わらねえからな。ふにゃふにゃした見た目に騙されんだよな」

ムカムカッ!

なによ、なんなのよこの男は!
私はガキなんかじゃないんだから!

「『コーヒー』!!」

「えっ…」

「はぁ?」

愁と竜が驚いた顔でこちらを見る。

「だっだから、『トッピング』は『コーヒー』でっ!」

私が竜を睨みつける

「…良い度胸じゃん」

「お客様、本当に『コーヒー』でよろしいんですか?
うちの『コーヒー』はあまり品がなくおすすめできないかと…」

「おいコラ、なんだと愁」

「すごぉい。君、チャレンジャーだねえ」

三人が違った表情で私を見てくる。

「いいんです!それでお願いします!」

「…分かりました。では用意が出来次第お持ちしますのであちらの部屋でお待ち下さい」

「こっちだよぉ」

紺が案内してくれた奥の部屋でじっと待つ

ど、どんな風に待ってればいいの?
迷った末に、置いてあった椅子に座った

私の顔が熱くなってきた頃、ばたん、と音がして竜が入ってきた。


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