「同窓会」-2
周りを見て、俺は息を飲んだ
さっきより、車内が混んでいるではないか!?
ふと、前の席を見ると
千里がニッコリ微笑み座っていた
ふと千里の隣を見ると、
入院中の親友も座っている
そう言えば、病院で1年入院してる
親友も、招待状が届いたと言っていたが…
その横にも、昔遊んだ仲間が…
が、待てよ…!?
彼は5年前に確か亡くなったハズ…。
すると千里が
オレの横に座りポツリと言った
「やっと貴方は
私が見えるようになったのネ」
どう言う意味だい?
「あら? まだ気付いてないの?」
「さっきの地下鉄の大事故で
貴方は死んだのよ…」
「な、なんだって!?」
「私からの同窓会の招待状は
そろそろ亡くなる人にしか送ってないの…」
「なに!? って事は
そこに居る入院中の親友も…!?」
「今日の同窓会は盛り上がりそうね!!」
俺の頭の中を、轟音を響き渡らせて
恐怖の列車が走り抜けた…
【完】