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名もない恋心
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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名もない恋心-2

あたしがふざけて「お父さん」って呼ぶのは

貴方の役目を忘れたくないから

忘れちゃいけないから

それを忘れたくなるから

自分の思いに負けそうになるから

負けてしまいたくなるから

自分をこれ以上嫌いになりたくないから


後ろ姿だけで分かるよ

見るだけで落ち着く

好きだよ

忘れないよ

この先何があっても

他の誰かを好きになっても

貴方以上に好きな人ができたとしても

だってあなたは

あたしに目標をくれた人だから

あたしに人生をくれた人だから


貴方がポロっと零した

「結婚早まったかな」

それを支えに

生きていく

前を向いて

生きていく

貴方を思って

生きていく


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