恋愛武勇伝 第一章 : tomko編-4
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「十分だょ それで。これ以上ステキになられたら、僕 一緒に歩けないょ。」
「無理しちゃってぇ!お世辞が 見え々々だぞォ。」
僕の背中を 力いっぱい叩いたんだょ、tomko。思わず、咳き込んじゃった。
「ごめんね、痛かった?ごめんね、ごめんね。」
何度も謝りながら、僕の背中をさすってくれたね。嬉しかった、ホントに。
君の温もりが、その手を通じて 伝わってきました。
それからだね、会話がスムーズになったのは。僕も、緊張がほぐれました。
色んな話をしたね。と言っても、大半は君の学園生活が主だったけど。だって
僕に話をさせてくれなかった じゃないか。
でも いいんだ。僕なんて 話すことは何もないんだから。
youさんじゃないってことが、バレちゃうしね。
でも、ハイネが好きだってこと 嬉しかった。僕も 大好きなんだ。男のくせに
変だろ?でも 君は目を輝かせて
「嬉しい!やっぱり 私の好きなT君だぁ。」って、僕の腕に・・・。
君のふっくらとした その・・あれが・・ドキッ! だった。
でも君は、まるで無頓着だった。ひょっとして 誰にでも そうなの?
だとしたら・・・少し 淋しいゃ。
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「あの写真の・・ひょっとして 彼氏なの・・?」
「なに それ?あぁ、あの文化祭の写真のこと?やだぁ!あっ!ひょっとして
妬いてるのぉ?ふふふ・・だったらぁ嬉しいなぁ。」
「違うの?いかにも って感じだったしさ。それに、すごく・・・」
「ストップぅ!彼がね 私に好意を持ってくれてるのは、知ってるけどさぁ。
私には もっとステキな彼氏がいるの!」
僕の言葉を遮るように、君は言った。
「だ、誰なの?・・・だょなぁ、そうだょね・・」
「もう!分かんないのぉ? 鈍感!」
「えっ、えっ、・・それって・・もしかして・・」
突然 君の指が 僕の唇に触れてきた。
「ナ・イ・シ・ョ!」
愛くるしく笑いながら、君は言った。もう僕は 天にも昇る気持ちだったぁ。
tomko!
君は ホントにステキな女性だ。僕はもう、君に首ったけだょ。夢中だょ。
何時ごろ だったろうか?携帯を見れば時間が分かるのに、お互い 見ることは
なかったね。ひと晩中でも 君と一緒に居たかった・・。でも、そんな訳にも・・・。
路面電車の停留所にあったベンチに腰掛けて、僕たちは電車を待ってた。
車一台通らないなんて よほど遅かったんだろうか・・?
無口になりました、二人とも。別れの時間が 近付くにつれて、口が重くなりました。
そんな寂しさの中でも、僕は幸せでした。幸福感に 浸りきっていました。
tomko、君もそうだょね。言葉なんか いらなかった ょね。
偶然なんだろうねぇ、それとも 神様の心遣いかな?
タクシーが通りました。一旦 通り過ぎた後、バックしてきた。
「電車は、もうないょ。迎えの車が来るのかな?」
助かったような、余計なお世話のような・・・
それが 別れの時でした。