恋愛武勇伝 第一章 : tomko編-10
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翌朝目覚めた時、
tomkoの姿は・・・なかった。
テーブルの上に残されていた、走り書き。
二十四歳までは、結婚しないで!
私より先に、結婚しないで!!
たゞ、それだけ・・・
tomko!
今、どうしてますか?結婚・・しましたか?もう、いいですか?
「二十四歳までは、結婚しないで!私より先に、結婚しないで!!」
それが、別れの言葉でしたね。どうして 二十四歳なのか、僕には分からないけれど
君には、確固とした理由があるのでしょうね。
今、どうしてますか?倖せですか・・?もう、いいですか?僕も、青い鳥を求めても。
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tomko!
Viva!tomko
何年ぶりだろう・・
一年なんだね、まだ・・。もう十年も経ってる気がしてた。
=五月の連休に、あなたの元に行きます。
まだ、わたしのこと、覚えてくれてますか?
いっぱい書きたいけど、涙でキーボードがぼやけています。
空港まで、迎えに来てくれますか?
このメール、届くのでしょうか?不安です。
それより何より、私のことを 許してくれますか?
だめなら、このまま削除してください。
OKなら、お返事ください。できれば、三日以内に・・。
だめなことなんか、あるものか!
すぐにメールを返すょ。
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tomko!
到着ロビーで待ってた時の僕の気持ち、どう言ったらいいのだろう?
期待と不安の入り混じった、複雑な思いでした。何度もメールを読み返して
時間の確認をしました。
居ても立ってもおられず、二時間も前に着きました。
会社に無理を言って、車を借りてきました。社名入りのトラックだけど、君は
嫌がらないょね。
僕がいつも乗ってる車なんだょ。サンバイザーの裏にね、君の写真を挟んで
いる、車なんだょ。
君が搭乗している飛行機が着いた。十分遅れの 到着だ。
どっと 人が出て来ました。
背の低い君は、人込みに隠れてしまうんじゃないだろうか?
僕は、すぐに見つけられるだろうか?
「あっ!」
思わず、声を上げてしまった。いの一番に、君が飛び出してきた。
僕を見つけた君は、大きく手を振っている。僕も、負けじと 大きく手を振った。