振り向けお前っ!第7話〜性格改善プロデュース〜-8
店員に
「いらっしゃいませ。あら、彼女に洋服でもプレゼントですか?」
と、聞かれ薫が一気に顔を真っ赤にさせる。
「ええまぁ、友達ですけど。」
と軽くあしらって、服を選び始める。
「どんな服にしようか?」
「え?・・・あ、えと・・・・こんなの・・とか・・・」
と、指をさす方向を見ると。
その先にはちょっと長めのスカートと、ボタン付きのシャツ
が、あった。
「うん、いいね。」
と一言、
「で、でも、似合わ・・・ない・・と思いま、す。」
「試着してくれば?」
そういった瞬間わずかに店員の目が光った気がした、
そう思った、瞬間店員が飛んできて。
「さぁ、どうぞどうぞ、ご試着はこちらです。」
「え、あ、あぅ、」
なすがまま薫はその店員に連れて行かれた。
そこにちょうど都合よくメールが返ってくる。
『僕?今悠太から見えるところに居ると思うよ。』
ぱっと辺りを見回してみる。
居た、普通に立ってた。
薫はまだ帰って来ないだろうと思い輝の方へ向かう
流石にそこで阿佐美たちにも見つかるわけには行かず、ざっと見回す。
「輝。」
「やぁ、大変だね、」
「まったく、人事みたいに言うなよ。」
「でも、何で2人なの?」
「阿佐美たちを連れてきたら何も変わらないからな。」
「それは、あるかも。」
「だろ。」
「で、これからどうするの?」
「とりあえず、この後このデパートイベントあるみたいだから人がいっぱい来るはずだ、そこで、・・・・・」
「そこで・・?」
「気が引けるけど、置き去りにする。」
「ええ!?」
「そこで人混みに慣れてもらう。」
「で、でも、それ一回悠太反対したじゃないか。」
「あ、あぁ・・それもそうだな・・でも仕方ないやっぱ阿佐美の案があってたんだ。」
作戦を告げてふと周りを見ると、阿佐美たちが来るのが見えた