振り向けお前っ!第7話〜性格改善プロデュース〜-7
(それがどうしたっていうだろうな、悠太が・・)
(ええ、逆にこっちのほうが怖いんですけど。)
「何こそこそしてるのよ。」
「いや、なんでもないぞ!」
「ふーん。別にもう、付いて来なくてもいいわよ。」
「そうか、じゃあ俺は帰る。」
「あっそ、輝君は?」
「せっかくだから買い物していこうかと。」
「そう、じゃあ愛華ちゃんと2人で行ってくるわ、」
「えええ、私は帰っちゃ駄目なんですか?」
「愛華ちゃんは、別よ〜、男共は要らないからいいのよ。」
「そりゃどうも、じゃあな。」
「じゃあ、僕も。」
「また学校でね〜」
「えええ、ちょっと皆待ってくださいよ。」
「さ、行きましょ愛華ちゃん、」
「うぅ・・・はい。」
「あ、どっかいく。」
悠太達が動き出すのを見て、阿佐美たちも追いかけていく
「小林さん?」
「はは、はい?」
「・・・・・あ、えっと大丈夫?」
「え・・?」
「顔真っ赤だけど。」
無理もない、人見知りで、引っ込み思案な性格の薫がいきなり悠太に手を繋がれたのだから
「え、あぅ・・」
悠太はそれを分かっていた、でも分かっているからその性格を直すための工夫だった。
と、そこへメールが入る。
内容を見てみると
『河谷さんとか、まったく悠太が尾行してるの気づいてないみたいだよ。』
ときていた。
『分かった。で、輝は?今居ないみたいだけど。』
送信、
「あ、あの、悠太君?」
「ん?」
「洋服売ってる・・とこ・・ありました・・・よ。」
「あ、ほんとだ。」
店のほうに近寄って、いろいろ服を見てみる。
「何かほしいのでもあるの?」
「わ、私は、服とかそんなに・・・選ばないし・・いつもお母さんとか・・の方が・・いい服選んできてくれるから・。」
「じゃあ、今日は自分で選んだもの買ってみれば?」
そう言って、薫を引っ張って中に入る。