振り向けお前っ!第7話〜性格改善プロデュース〜-6
「行きましょ、愛華ちゃん。」
「は、はい。」
阿佐美たちが行ったのを確認して、
「はぁ、まったく。疲れるなあいつの相手は。」
「すいません、ちょっとトイレに、」
「ああ、そんなことだろうと思ってたよ。」
「あれ?皆さんは・・」
「先行ったよ。」
そこで、ふと進一が聞く。
「そう言えばさっき、携帯見てたけど、メールか?」
痛いところを突かれて一瞬、答えに困るが・・
「悠太からですよ。」
「は?」
「尾行ばれてるって。」
「・・・・ええ!?」
真実を言ってしまう。
またまた戻って悠太達は
デパートにちょうど入るところだった。
「あ、ま、、まってくださ・・い。」
「うん?どうした?」
「えと、えと・・人がいっぱい居るところ苦手で・・」
「じゃあ、こうすれば平気でしょ。」
そう言うと手を繋ぐ。
「ひゃっ。」
「こうすればはぐれる必要ないし、俺ずっとそばに居られるでしょ。」
その現場をちょうど阿佐美たちが見ていた。
それを悠太が気づかないはずもなく。
「やっぱ、下手だな。」
ぽつりとつぶやく。
「キャアアア、愛華ちゃん見た!見た?手繋いだわよ。」
「本当楽しそうですね。」
「あったり前じゃない。」
「おーい、阿佐美。」
「あ、進一、やっぱ春本はトイレ行ってた。」
「そう、で、進一みなさいよあれ!」
「手繋いでるな、それが?」
「スクープよスクープ、これを使って悠太脅すのよ。」
ふふふふふと、不適な笑みを、笑い浮かべる阿佐美を見て、進一と輝は悠太が気づいている事を言えなかった。
怖いから。