振り向けお前っ!第7話〜性格改善プロデュース〜-5
「よし、小林さんはどこか行きたいところとかある?」
「わ・・私・は、服とか見て・・・みたいか・・・な。」
服かぁ・・なら近くのデパートがいいか、と考えてる内に一つのひらめきが浮かび上がる。
デパートに連れて行けば、人が沢山居る、ちょっとは人に慣れる。「よし、じゃあこの近くにデパートあるの知ってるよね?うちの町名物の、都会通りに。」
「はい。」
「そこ行こう。」
そう言うと。
またしどろもどろしながら、首を縦に振る。一方で阿佐美達は、流石に中に入るわけにはいかず、外で状況を見ていた。
ただ一人を除いては、結構楽しそうにしている。
「皆さん、最初あれだけ止めたほうが良いっていってたけど、結構楽しそうですね・・・」
尾行がばれている事を知ってる輝は、とても焦っていた。
「まぁ実際ここまで来ちゃった訳だし。」
「春本も、もう諦めちゃえよ。」
「実際、付いていくと面白いものが見れそうですよ?」
「気が気じゃないよ僕は・・・・」
ポソリと聞こえないように言う。
「みてみて、薫ちゃんのあの焦りっぷり、キャー可愛い。」
「お前、恥ずかしいぞ、他人から見ると。」
言った瞬間足を思いっきり踏まれ。
「何か?」
と言われる
「いえ・・・」
情けない進一であった。
「阿佐美さん、」
「どうしたの愛華ちゃん?」
「またどっか行きますよ。」
「へ?あ、あれ!?」
「喫茶店今さっき出ましたよ。」
「こんの馬鹿!」
「痛!何で俺が殴られんだよ!」
「あんたが余計な気引くからでしょ。」
「ちなみに、輝君もいませんよ。」
「えええ!」
「どうせトイレとかだろ、俺が後から追いかけるから先ってろよ。」
「・・・分かった、来ないと、分かってるんでしょうね?」
「分かってるから、そんなニコニコしながら言わないでくれ。」