振り向けお前っ!第7話〜性格改善プロデュース〜-2
「何でもないわよ。」
「うん。何でもない・・・・はは、」
「顔が青ざめてますよ?」
北条さんはそこ気付かないで下さい・・・
「あの・・大丈・・夫ですか?」
「う、うん大丈夫だから、」
「さて、次は進一よ、」
「なっ!なんで俺!?」
「いいから来る!!」
「・・・・・・・・ハイ」
哀れ進一、ご愁傷様。
10分くらいして戻ってくる
「悠太、お前、あんな事されたのか。」
「行ってる意味が分からないが?」
「こっち来い。」
いやおうながらまた付いていく
人気のない隅っこまで来ると。
「・・・・お前どんな弱み握られた?」
「言わない、よし話し終わり。」
めんどうなので、無理やり話を終わらせて戻る。
「ちょ、ちょっとまっ、待ってぇぇ。」
「断るっ!」
進一をひとり残し、また戻る。
「・・・・はぁ、」
「フッフフフフ。」
怖いくらい笑っているので、当分は相手にしたくないと思う。
「そう言えば、暑くなったよな、」
「そうだね。」
「夏休みももうすぐですね。」
「そ・・そうで・すね。」
なんとも喋りにくい、皆がそう思う。
そこに阿佐美が、愛華と輝と悠太を引っ張る、
「ん?」
「ねぇ、薫ちゃんの性格をどうにかしたいと思うのよ。」
出来るだけ、薫に聞こえないように。
不思議そうに見ている薫を横目でみながら。
「変えるっつったって、どうやって?」
「うまれつき、ああだと、なかなか変わりませんよ?」
「・・・そこが問題よね。」
「せめて、あの人見知りさえなくなればですね。」
「そうだな、そうすればもう少しまともに話せるんじゃないか?」
「・・・どうやって改善するかだわね。」
「あ、あの・・皆さん自由に言ってますけど、本人が変わる気ないのでは意味がないのでは?」
全員が長い沈黙に落ちる。