抑えきれない女-11
「あああっ……いいっ……あ、ああっ……」
男の変化に、さやかは全く気付かなかった。
それどころか、徐々に小気味よいリズムを刻みだした男のピストンに、髪を振り乱して喜悦の声を放った。
「ウッ、ウッ、ウグッ！」
ペ○スをズンッと根元まで突き込んだ男の腰が、一瞬、ブルブルッと激しく震えた。
男の痙攣が、振動となって秘芯に伝わっていく。さやかの閉じられていた眼が、パッと開いた。
（えっ？ ま、まさか……中に出しちゃった！？）
不安を感じ、すぐに後方を伺おうとしたが、再び開始された男のピストンにそれはままならなかった。
男の痙攣を感じたとき、秘芯がカーッと燃えるような感覚に見舞われた。だが、すぐにカチカチの肉棒が動きはじめたので、射精とは違ったのだろうと安易な解釈をさやかはしてしまった。
「あっ、あんっ……イ、イクッ……んんっ……」
先ほどとは打って変わり、男の腰が大胆な動きで前後運動を行っていく。
結合した部分からは、膣内が溢れさせている分泌物以外のものも垂れていた。
ヌチャ、ズチャ、ヌチャ、グチャ―――
ぬかるみに嵌ったような淫靡音も、さらに湿気を帯びた音に変わっている。
男は、密かに射精していた。にもかかわらず、ペ○スの強度に変化はない。腰をひたすら叩きつけてくる男に、さやかはまったく気付かなかった。それどころか、さやか自身、すでに三度のアクメに達していた。
荒い息を断続的に鼻から吐き出しながら、スピードをつけたダイナミックな腰つきで豊尻にバンバン剛棒を打ち込んでくる男。
歪な形をしたペ○スが、ただでさえ存分に膣内の性感を揉みぬいてくるのに、それにスピードと粘りが加わり、さやかはもう立っているのがやっとだった。
男は、見た目と違って恐ろしいほどタフだった。
短時間のあいだに二度の射精を行っているにもかかわらず、ギンギンに勃起したペ○スには衰えというものがいっさい見られない。
「あっ、あうっ……ダ、ダメ……こ、これ以上されたら壊れちゃう……」
峻激なアクメが、再びさやかの肉体を通り過ぎていった。いや、それは通り過ぎたのではなく、実は何度も何度もさやかの身体を巡回しているのだった。
これまでに感じ取っていたアクメも、実はこれが正体だった。
ヒップから激しく犯され続けるうち、それらがいま集合体となって巨大な愉悦のうねりを生み出そうとしている。
さやかは、臀部一帯に膨らんでいる巨大な愉悦の存在を、駆け巡るアクメに身悶えながら少しずつ感じ取っていた。
「イヤッ、なにか……なにか来る……んくっ……」
さやかの開いた唇が、色欲にまみれた吐息を呻きながら吐き出していく。
男のピストンがさらに加速し、ぶつかりあう互いの腰の音がけたたましさを増した。
「ウッ、ウッ、ウッ」
「あっ、あん！ ん、んっ、んあっ！」
膨張しきった愉悦の塊が、もうそこには留まりきれないといった思いを脳へ伝達してきた。