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深夜の電話
【純愛 恋愛小説】

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深夜の電話-3

「俺にしろよ」
宏美がフラレたのを良い事に、凄く卑怯だと思う。
だけど今しかないだろ?
今しか俺を見てくれないだろ?
今じゃないと…。

「…祐次…さ、ずっとあたしの事好きだったの?」
「…ずっとな」
「ごめんね、気付かなくて」
「お前アホだからな」
「うっ…」

だけど嬉しかったんだ。
お前が彼氏と何かある度に俺に頼ってくるのが。
そりゃ、彼氏の話されんのは辛かったさ。
それでもお前と一緒にいられれば良かったから。
変な言い方だけど、深夜にかかってくる電話もちょっと楽しみだった。


「ホント変だよ」
「うるさいよ」
「…うん…ありがとね。いい彼女になるよ」
「おぅ。頑張れよ」
鼻水が…と言ってヤツはまた鼻をかみ始めた。

…ムード台無し?
まぁいっか。



祐次、これからよろしくね。


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