夏の終わりにA-6
「…仕方ないや。オレが見ちゃったんだし」
私はため息混じりに、再びバスルームのドアーを開いた。
「…ふう」
冷たい水が心地よい。熱で火照っていたのが刺激され、だるかった身体がスッキリとした。
脱衣所に戻り、バスタオルを頭から被る。濡れた髪の水気を拭き取りバスタオルを取ると、目の前に愛理がいた。
私は飛び上がらんばかりに驚き、慌てて前を隠した。
「…な!何やってんだよ!」
「私のを見たじゃない。これで、おあいこだよ。それよりもさ…」
愛理はそう言うとバスタオルを剥ぎ取った。
「何すんだ!返せよ」
「いいじゃん!ちょっと見せてよ」
「オマエ、何言って…」
「見せてくれないなら〈あの事〉お母さんに言っちゃおっかな〜」
「あの事?」
私が意味が分からないという顔をすると、愛理はニヤリと笑って言った。
「この間の夜、ベッドに座ってエッチな事してたって…」
私は、自慰行為を妹に見られた恥ずかしさに、奥歯を噛みしめた。
そして、愛理が自慰を覚えたのは自分のせいじゃないかという、罪悪感が湧き上がってきた。
「ホラッ…」
愛理の手が私の手首を掴む。妹の見つめる目を見た時、頭の中で篠原を思い浮かべた。
愛理の目は妖しく輝いていた。
(…あぁ……)
篠原に初めて凌辱された時のように、私の中から力が抜けていく。
愛理の手に力が入る。私は妹の面前に自分のペ〇スを晒け出した。
「…へぇ、こんなになってんだ」
好奇心から、愛理は覗き込むように顔を私のペ〇スに近づける。
「…なあ、もういいだろ」
私は恥ずかしさから思わず顔を背けた。
「これって、どうしたら大きくなるの?」
愛理の手が、私のペ〇スに触れた。
「あっ!」
私は気持ち良さから思わず声を上げた。
妹に触れられたというシチュエーションに余計に興奮し、ペ〇スは熱を持ち硬くなりだした。
「…こんなになるの?先刻はあんなに柔らかかったのに…」
愛理は親指と人差し指でつまむように、その感触を確かめた。