振り向けお前っ!番外編その一、〜ある日、全員、家にて 前篇〜-8
「ありがとう・・薫・。」
「ううん。このぐらい・・は・しなくちゃ・・」
《意外と偉いな。》
(そ、そんな・・こと・・ないで・す。)
[この後よこの後、さぁ、薫ちゃんの神秘のベールが解き放たれるわよ]
(え?・・あっ・・)
片付けが終わると、薫は自室にもどった。
[部屋、部っ屋♪]
《何あるんだ?》
【あ、ぬいぐるみ。】
(ボンッ!)
[結構メルヘンチックなところがあるのね。]
《何だあの本、》
{んー、どれどれ?あなたの性格この一冊で丸代わり?}
(―――――ッ!!)
《お、見始めた。》
(〜〜〜〜〜!!―――――!!!!)
[あの、薫ちゃん?声になって無いわよ。]
《へえ、こんな本見てたんだ。》
【あ、写真。】
(ボンッボン。)
[男子だわね。引っ越す前の彼氏だったり?]
(プシューー)
《・・・片思いだなこれ。》
(タタタタタ)
[・・・・図星だったみたいだわね。]
《これ以上の散策は可愛そうだと思うのだが?》
[しょうがない、進一の家でも見てみる?]
《結果分かるような気がしてならないがな。》
いきなり変わって進一の家。
「あ“−寝過ごした。」
《起きてる。》
[起きてるわね。]
<やっと俺の紹介か!>
《あ、今終わった。》
<おいおいおい!なんだよ、起きてただけで終わりかよ。>
《ろくな事しないだろ、勉強もしないし、一日中遊んでばかりだろ。》