振り向けお前っ!番外編その一、〜ある日、全員、家にて 前篇〜-10
《・・・・何処だっけな、みてみりゃ分かるよ。》
[どうせ、ゲーセンよ。]
《ゲーセンとか言うな。一応女だろ。もっと、いい言葉遣いしろよ。》
[うるさいわね!]
考えながらそこらへんをふらふらしているうちに、デバート前まで来た。
【あ、ここ私も来てましたね。】
《うん、さっき見た。》
そして、別にあても無いので入る。
[・・・・すれ違ったり見たりしたんじゃないの?]
《いいや、全然、》
【私も気づいてたと思いますよ、居れば。】
{なんか、悠太の私服って、かっこいいのばっかりだよね。}
[まぁ、見た目はね。]
《そうか?》
入ったはいいが、別にこれと言ってほしいものも無いので適当にぶらつくことにした。
「んー、やはり品揃えはいいな。」
まずは服、と言っても買う気もないので、見るだけ見るという感じだ、そこに・・・
「お客様、何にかお探しですか?」
[あーあるある、見てるだけなのに質問されるの、]
《うん、困る、》
{今度あのデパートで服探しに行こうっと。}
「あ、いえ、今あんまりお金持ってないので、見るだけでもと、」
すると店員は、一瞬嫌そうな顔をしたが、
「そうですか、では、ごゆっくりどうぞ。」
と去っていく、
《俺、あんな顔されてたんだ。》
{過去を見るって発見がすごいね。}
一通り服を見終わった後に、その場を後にし、
次に向かう場所は、本屋だった、
<どうせ漫画だ、これ以上悠太の好印象皆に与えてたまるか!・・・・俺の評価が落ちるじゃないか。>
《安心しろ、誰もお前を評価などしない。》
{あはは・・・}
[で、どんな本見てたのよ。]
《たしかな・・》
本屋に入った悠太がまず真っ先に向かった場所は、勉強本とかが良くある場所だった、