7番目の月〜Ruby〜B-1998--4
…あ…
白いカバーの布団にこじんまり収まって寝てる千華がいた…
千華は目を瞑ってじっとしてる
熟睡してんのか?
そおっとそおっとカーテンの中に入り込む
…………
千華って…千華ってこんな寝顔するんだ…
土気色からいつもの色白に戻った顔は、赤ん坊の様なのに綺麗っつーか…
近付き難いのに吸い込まれるみたいな
ボキャブラリーの無い俺には上手く説明出来ないけど、ムクとか気高い、っつーの?こういうの
とにかく…見とれた…
少し開いたピンク色の唇から寝息が漏れて、とっぷりと眠りの中に入ってる
俺は、その無防備な寝顔の引力に逆らえず顔を近付けていく
こんなに近くでじっくり千華を見たのは何年ぶりだろうか
めちゃくちゃ良い匂いだな…シャンプーかな
しっかり合わさった長い睫毛…黒目がちの潤んだ目を覆ってる薄い瞼…息出来んのかよ、と思うくらいの小さい鼻…そしてエロさと紙一重の花びらみたいな唇
その全てが宝物みたいにひっそりここに有る…
そして…呼吸を楽にする為に、襟からリボンが解かれていて
ブラウスの釦が二つ目まで外されている事に気付いてどきん、とする
顔の角度を変えて中を覗こうとする俺
はい、分かってます…でもしょうがないだろ?性っていうヤツだよっ
膨らみを作り始める部分がほんの少し見える
ヤバ…
モロよりソソるチラリズム?
既にエロ本を手に入れるルートを持つ俺は、好みの形のオネエチャン達のおっぱいが頭に浮かぶ
千華はまだAくらいだろうな…どんなのかな…
ごくん、と唾を飲み、見えてるその先の未知なる魅惑のヤマを想像すると…アレが固くなってきた
う…マズい
アホだ俺…
具合が悪くて寝てる千華見て何してんだよっ
はい、すいません。ガキ猿じゃなくてエロ猿です…
罪悪感に包まれたその時
「…ぉ…」
突然千華が声を漏らしてびくっ、とした
だが、目は瞑ったまま
何だ…寝言か…
驚かせんなよ…
冷や汗が出てきた俺の耳に、今度ははっきりとした声が聞こえた