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7番目の月〜Ruby〜
【幼馴染 官能小説】

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7番目の月〜Ruby〜B-1998--3

「田原!」

周りのざわめきで、担任と副担がやっと気付いて走ってきた

二人に抱えられて体育館から出て行く千華


ふぅ……

少しほっとした俺に浴びせられる野郎共のからかう様な視線

女子共のひそひそ声

千華も後で何か言われるんだろうな…

余計な事した、って怒られっかな…



・・・・・・・・・・・・


二時間目の社会の授業が始まっても、千華は教室に戻ってこなかった


まだ保健室にいるのかな…

そんなに具合悪いのか?


ぼんやり考えてたら社会のセンコーが

「堤、悪ぃ資料忘れた。職員室の俺の机に緑のファイルがあるから取ってきてくれ」


へぇへぇ…

俺の五教科の成績は、かなりの低レベルだ

そういう生徒なら雑用頼んで、少しくらい授業聞かなくても良いって事なんだろ?

別に良いけど。どうせいつも聞いてないし


職員室へ向う途中、千華の事が頭を過ぎった

大丈夫かな…

足は自然に職員室の手前で左に曲がり、保健室へと向っていく

『…何しに来たの』

千華が冷たく言ったら

『何か重いモン支えたから右手が痛くてシャーペンも持てねぇんだけど』

そう言ってやるんだ

保健室のドアの小窓から中を見ると、暗くて保健のセンコーもいない

そおっと音をたてない様に引き戸を開ける

左奥にカーテンでぐるりと仕切られてる三つのベッド

足音を忍ばせて手前からカーテンの隙間を順番に覗いてく

どきどき…
何かすげぇ悪い事してる気分

二個のベッドは空だった

そして最後の奥のベッドのカーテンの隙間を覗く


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