俺の青春2-2
「に、似合ってんじゃん、そのビキニ。」
「なに言ってんのよ、早くプール入ろうよ」
「お、おう」
早速俺たちは川みたいに流れているプールに入った。
「おー、流れている。」「ってか持ってきた浮き輪使おうよ!」
「おーそうだな!」
和樹は大きな浮き輪を2つ持ってきた。
「ほらよ!」
俺は浮き輪を渡された。「じゃあ俺は結衣と2人で…」
そういうと和樹と結衣は2人で浮き輪に入り、どっかへ行ってしまった。
「おい、まてよ!ったく、あいつら人前でいちゃいちゃしやがって…」
「まあまあ私たちも一緒に浮き輪に入りましょう。」
俺は否定せず黙って浮き輪をくぐった。
「そういえばさぁ、総司って彼女作らないの?」
瑞希からのいきなりの質問。
「まぁ、いつか…」
「そっか。」
ってかさっきから瑞希の胸が俺の胸に当たって気持ちいいんですけど…。俺は、わざとやってるのかコイツ!!と思った。
「瑞希は彼氏つくらないの?」
「私もいつかは…」
「あ、そう」
その夜、俺たちはウォーターランドの近くのホテルに泊まった。
部屋の組は俺と瑞希、和樹と結衣になった。
俺たちは夜飯をホテルのレストランで食ったあと、しばらく4人で部屋で遊んでいた。
和樹が食料買ってくるって部屋を出てってもう30分。
「あいつ遅ぇなあ。」
ガチャ
「ただいま〜!!」
「何買ってきた?」
「酒とつまみ!」
「はぁ〜、俺達まだ高校生ですけど!!ってかどうやって買ってきたんだよ!」
「えっ、酒は自販機で、つまみはコンビニで買えた。」
どうりで遅かった訳だ。
「ったく、俺が行ったほうがよかった。仕方ないから俺なんか買ってくるわ!!」
「ありがとう」
俺はホテルの近くにあるコンビニに向かった。
「おい、金持っとるやろー兄ちゃん!!」
「持ってるけどなにか?」
俺はコンビニに行く途中にいた柄の悪い連中に絡まれた。
「なら話は早いな、金貸せやぁ!!」
「貸すのはいいっすけど上げるのは無理です。」「ははは、100年後返してやるよ!!」
「じゃあ貸しません。ってかどいてください邪魔なんですけど。」
「あぁ!!兄ちゃん喧嘩売っとんか?」
「怪我しても知りませんからね。」
「んだと、コラァ!!」
前からのパンチを避け、ボディーブローをかます。そして右のやつの腹に横蹴りをかまして、さらに左にいるやつに回し蹴りをした。残りは3人だ。
「かかってこいや!!」
「…お前ら引き上げるぞ!!」
「は、はい。」
「ったく菓子と飲み物買って早く帰らねーとな。」
俺は急いで菓子とジュースを買ってホテルへ向かった。
「やっと買ってきたぞ!」俺はくたくたになりながら部屋に入った。
「なんか酒臭くね?」
「総司君も飲みますかぁ〜」
「うわっ、酒くっさ!何酔っぱらってんだよ!!」
「あら、総司くんおかえり〜」
風呂場から素っ裸の結衣がでてきた。
「おっ、バカ!!服着ろよ!!結衣まで酒飲んだのかよ!!」
ってことは瑞希も…
しかしこの部屋には見当たらない。
「おい、瑞希はどこだ!!」
「ん〜、自分の部屋に戻ってったんじゃないの〜?」
そうか、やはり瑞希は酒を飲まずに部屋に戻ったのか。エラい、エラいぞ瑞希。
俺はそう思いながら自分の部屋へ戻った。