『深夜のコンビニ』-1
「ふうっ…退屈…」
大学三年生の小谷菜々子はレジのカウンターに頬杖をつきながら溜め息をついていた。深夜のコンビニのバイトは給料はいいが、客も少なく退屈なのだ。
「こんな田舎のコンビニをわざわざ24時間営業にする必要あるのかな…」
菜々子はそうぼやきながら立ち上がり、雑誌の整理を始めた。新しい雑誌を並べようと段ボール箱を開けると、中にはいわゆるエロ本が詰まっていた。試しにパラパラとページを捲って見る。
「わ…これすごい…」
菜々子はそこに掲載されている、ある写真に目を止めた。レジのカウンターの椅子に腰掛け、菜々子はじっくりとそのページを見始めた。そこにはコンビニらしき店舗のカウンターで接客をしている女が写っていた。彼女はポーカーフェイスを装っているが、客に見えない下半身には何も着けておらず、カウンターの下に潜り込んだ男に秘部を舐めさせている。
(こんなこと実際にやったら絶対ばれちゃうじゃない…ばっかみたい)
そう思いながらも菜々子は込み上げてきた興奮を抑えられず、店内に誰もいないのをいいことに、スカートの中に手を忍ばせてオナニーを始めてしまった。
「ふっ…ん…はぁ…」
パンティの上からゆっくりとそこをなぞり始めると、すぐに指先に湿り気を感じた。菜々子はクリ〇リスの周りをじらすように刺激し、自分を昂ぶらせて行く。
「んう…っはぁ…ふうっ…」
足先をぴんと伸して少しの快感も逃さまいとする。
(あぁ…あたし勤務時間中にこんなこと…外から見えちゃうかも知れないのに…でもすごく気持ちいいよぉ…)
「んああっ…はぁ…ああっ…!」
菜々子はとうとう我慢できなくなりパンティの中に指を入れて直接そこに触れた。そこはすでに愛液でグショグショになっていた。
「はぁっ…はぁ…うあ…っ」
目を閉じて先ほど見た写真の光景を頭に思い描く。指をますます速く動かし、腫れ上がったクリ〇リスに愛液をまぶすようにツルリと撫でた瞬間ー
「ああっ!!いくっ…んんうっ…!」
菜々子は体をびくびくとさせながら絶頂を迎えてしまった。
「はぁ…はぁ…」
全身の力を抜き、椅子に体を預けた瞬間、菜々子は背後に人の気配を感じた。
「!」
慌てて振り向くとそこには先週入ったばかりの田中啓一が顔を真っ赤にして立っていた。確か同じ大学の一年生だったはずだ。
「こ、こんばんは…」
「こんばんは…」
間抜けなあいさつを交わした後、菜々子は事の重大さに気付いた。
(あたし…オナニーしてるとこ見られちゃった…!)
パニックになり、身体中の血が顔に集まってしまったかのように菜々子は真っ赤になった。