振り向けお前っ!6話〜全員集合〜-7
放課後…
部活をやってる人もいれば帰宅する人もいる。
教室
何気なく帰り支度をしたのだが、いろいろと忘れ物やなんやらで、教室に人影がなくなり掛けた頃。
教室の窓がわに愛華が居た。
夕日に照らされる彼女に悠太はちょっと惹かれた。
多分ほかの人もそうなるだろうと悠太は思った。
「まだ・・・帰ってなかったんだ。」
「ひゃ?え?神木君。」
「あぁごめん、驚かせちゃった?」
「いえ・・」
「どうかした?」
「いえ、ちょっと考え事をですね。」
「へぇ。」
そういうと愛華は週番がわざわざ閉めた窓を開く。
風が吹く。
愛華の髪がなびく。
薫ほどではないがちょっと長めの髪が優雅に舞っている。
思わず見惚れていた。
「私、ああ言う風な友達で来たの初めてなんです。」
「ああ言う風?」
「私がほんとに楽しいと思った友達、素直に笑いあえる友達・・です。」
「・・・前の学校はそんな友達いなかったの?」
「私、家が裕福なのでそう言う関係で近づいてくる友達しかいなかったですから。」
「・・・・それ俺に話していいの?俺だってそれ知ったらほかの人と同じになるかもよ?」
無論なる気はない、そんな関係の友達だったら自分で壊す、第一阿佐美が居るからそんなこと出来ない。
「神木君たちならそんな事はないと思うから話したんです。」
それを話すのに勇気がどれだけいるか悠太には分からなかった、でも愛華がそれでも話したんだから、期待には応えようと思った。
「そうか、でも大丈夫俺はそんな事しないから。」(阿佐美が居るし)
「そう思っていますから。」
ふと時計を見る。