振り向けお前っ!6話〜全員集合〜-6
「いいよ。」
「私は河谷 阿佐美、まぁ、分かると思うけど、多分クラスの中で一番目立ってる存在・・かしら。」
おぉ、自覚あった。
「俺は、朝山 進一、この学校一番の物知りだ、分からないことあったら聞いてくれて構わないよ、あ、勉強はほかの人にお願いします。」
どうせならそこで勉強できればもっともてるんだろうけどな・・
「僕は、春本 輝、同じ時に来た転校生だから名前は知ってたよね。悠太たちといると楽しいから、友達になって損はないと思うよ。」
いい事言うけど最後いらないな。
「わ、私は、小林 薫です。私も同じ時に来たので・・名前は分かると思い・・ます・が。えっと・・最近友達になったばかりだけど結構楽しいです。」
「前よりよく喋れるようになったなぁ、小林さんも。」
「皆の前・・だから、気楽に出来るん・・です。」
そういって微笑む。
「さて、俺か、さっき言ったから名前は分かるよね、まぁ一応、神木 悠太ね。これからいろいろあると思うけど高校生活の中よろしく。」
「何一人だけ、かっこよく決まったみたいな感じにしてるのよ。」
「そうだ、悠太それは俺の役だ。」
いろんなところからブーイングがとんでくる、この時ほどこいつらをうっとおしく思った事はないだろう。
俺の自己紹介ってそんなだめなのか・・
危うく自分の世界に入りそうになる悠太を輝が急いで引っ張り出す。
「ほ、ほら悠太、北条さんの紹介聞かなきゃ、」
「ああ。」
ちゃんと戻ってきたので全員ホッとしている。
愛華を除いて。
「じゃあ、ほら愛華ちゃん、紹介を。」
愛華ちゃんて・・・
「え、えぇ、私は北条 愛華です。これからいろいろあると思いますが、皆で楽しく過ごせたらいいともいます。よろしくお願いします。」
「よろしくね。」
「よろしく。」
「よろしくお願いします。」
「あ、えと、よろしくお願い・・・・・・・します。」
あー戻っちゃった・・
「皆、良くしてくれると思うし。これからよろしく。」
こうして新しい友達、愛華が増えた。
「ところで悠太、なんで愛華ちゃんがあんたの名前真っ先に知ってるの?」
「え、いや廊下で話した。」
「あら、真っ先にナンパ?」
「違えよ。」
「やるね意外と悠太も。」
「だから違うって言ってるんだろ。」
それを皆で茶化す。
それを思いっきり慌てて否定する悠太やそれを追い立てるほかの皆をみて、愛華は思わず笑ってしまうのであった。