振り向けお前っ!6話〜全員集合〜-5
「お、居た居た。」
ふと、皆が悠太に気付く、それと同時に驚きも起こす。
「ゆゆ、悠太その後ろの人。」
「ん?北条さんか?」
ひょいと顔をだす愛華を見て皆が驚く。
「な、なんでここに来てるの?」
「ん、来ちゃまずかったか?」
「そんなわけないじゃない、もう大歓迎よぉ」
さっそく大歓迎ですか・・
「で、なんで来たの?悠太と・・・」
「あ、えっとでな、北条さんがお前達の自己紹介して欲しいそうだ。」
何か嫌味っぽいものを言われた気がしたが無視して、用件を伝える。
「そんなのお安い御用よ。」
「むしろ、知り合いになりたかったしな。」
「進一は下心があ――」
言いかけたところで口を塞がれる。
「うん、僕もいいと思う、あんまり話したことなかったしね。」
「私も・・いいと・・思います。友達が増えるのは楽しい・・から。」
いつもより、よく喋れてる・・・とかそんな事思いながらも、いい加減口とついでに鼻まで塞がれていると苦しくてしょうがない
「もご、もごもごもごご、もご。」(放せ、息ができない、苦しい)
「何言ってるのかわからないわよ。」
進一の手を無理やり振りほどいて
「おい、進一、加減ってものを覚えろよ!」
「いいじゃん、悠太だし。」
「お前なぁ、死者が一人出るところだったんだぞ。」
「ね、ねぇ、とりあえず、本題に戻ろうよ。」
輝の一言で話が元に戻り。
「あぁ、ごめん北条さん。」
「いえ、皆さん楽しそうですね。」
「ははは・・・災難ばかりだよ。」
「さて、誰からする?」
「はいはいはい。私、私、ね、いいでしょ。ね?」
たぶんみんな同じ事を思っただろう、
好きにしろと。
うすうす悠太も分かっていたのだ、真っ先に阿佐美が来ると。