ーアイシテルー2-3
「…めぐ?」
「……ごめんなさぃ。」
恵はうつむいて
"蚊の鳴くような"
声で言った。
「…恥ずかしいのとかは
克服できへんかも
しれへんけど…
キッ、キスとか
そこまで
嫌じゃなくて…
真士のことは
好きやから…。」
恵は恐る恐る顔を
上げてみると
真士は頭を抱えていた。
「…あぁーあ!!!!!」
真士の叫びに恵は驚いて
びくっと体を揺らした。
(やっぱ怒ってんのかな…)
が、違った。
「…なんでお前
そんな可愛いん?」
「…はいっ!?」
「もー無理。
止まらんから。」
「なにっ…!んぅっ!」
真士は片手を壁について
もう片方の手で
恵の顎を上げて
キスをした。
「…んん…っふ」
時折、恵の唇から
声がもれる。