陽だまりの詩 17-6
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神様は不公平だ。
何故、いつも俺の大切なものを奪おうとするんだ。
何故、俺をこうも苦しめるんだ。
これは運命なのか。
はたまた偶然なのか。
だが、これ以上奪われると、俺はもう耐えられないんだよ。
俺は今、それだけを考えながら走っていた。
それは、お父さんからの突然の電話だった。
奏が外出中、交通事故にあった。
今は集中治療室にいる。
奏…頼む。
俺と…ずっと一緒にいてくれよ。