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陽だまりの詩
【純愛 恋愛小説】

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陽だまりの詩 16-4

兄貴へ

なんて書いてみるけど、書きたいことがありすぎて迷っちゃうから簡潔に書くね。
あたしはいつこの世界からいなくなるかわからない。
明日かもしれないし、この紙のことを忘れるくらいおばあちゃんになってからかもしれない。
でも、きっとそれは突然のことだと思うし、最近そんなことを考えるようになったから、これを書くことにしたの。

あたしがいなくなったら、兄貴は立ち直れないかな?ロリコンでシスコンだしね。
でもね、それはだめよ。兄貴は奏を幸せにしないといけないの。
あたしがいなくなったら奏はきっとショックを受ける。
だから兄貴は立ち直って。そして奏の手を引いてあげて。

それが、あたしと兄貴の最後の約束。

これからも、ずっとずっと奏を守ってあげてね。

美沙


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