恋人達の悩み5 〜MEMORIAL BIRTHDAY〜-19
「いいよ、イッて……」
美弥が安心してイけるよう、龍之介は愛撫を続けつつ囁く。
囁くのと同時に、龍之介は愛液にまみれた淫核をつまんだ。
「っくあああああああぁ……!!」
美弥は大きく背をのけ反らせ、激しい痙攣を繰り返す。
「ぅく、はうぅ……!」
何度も痙攣している美弥に密着しつつ、龍之介は自身の準備をした。
「ふ……はふ……」
次第に呼吸が落ち着いてくると、美弥はもぞもぞと動く。
もぞもぞしている美弥の頬に、龍之介はキスを落とした。
「り、りゅう……」
何やら伝えようとして、美弥は腰をよじる。
「ん?」
ぺろ、と龍之介は耳たぶを舐めた。
「んゃん……!」
イッたばかりの体は、軽い愛撫にさえびくりと震える。
「ゆ、指ぃ……」
ようやく、美弥はそれだけ言った。
蜜壺に埋め込まれたままの指を、美弥はひくひく締め上げている。
イく瞬間にも抜いた気配はなかったから、指は相当きつい締め付けに耐えたはずだ。
「何、抜いて欲しいの?」
問いに美弥が頷くと、龍之介はくすくす笑う。
「はいはい」
笑いながら龍之介は、ゆっくり指を抜いた。
そして龍之介は、仰向けにさせた美弥へ覆いかぶさる。
ぐちゅっっ!!
「くひっ!?」
すぐさま代わりのモノが侵入してきたため、美弥は目を見開いた。
「んあ、ああぁ……!あ……!」
ねっとりと絡み付いてくる媚肉の中を、龍之介はたゆたう。
まずは内壁を掻き混ぜ、龍之介は美弥を切なく鳴かせた。
「はンっ……!ん、ん、あ、ふううぅあ!」
お腹の中で熱い龍之介が動き回っている感覚に、美弥は声を上げる。
「あぅ、う!んやぁ、りゅう!」
迫り出したカリの部分で出入口付近を小刻みに擦られつつ小さい突起を揺すぶられ、美弥の肢体は跳ね踊った。
「ああうっ!やっ、やっ、んあぁあん!!」
美弥の秘裂が複雑にさざめき、龍之介をきつく締め上げる。
「っく……!」
龍之介は小さく、呻き声を漏らした。
たっぷりと美弥の愛撫を受けたせいで、いつもより上り詰め方が早い。
思わず美弥のペースを考えずに、腰を激しく使ってしまう。
「あっ!!ぅく、あっ、あっ、うあぁ!!」
精一杯に受け入れた龍之介がお腹の中で激しく暴れ回るため、美弥は悲鳴に近い嬌声を上げた。
シーツを鷲掴み、強過ぎる悦楽に耐えている。
「ふ、う……!」
龍之介は腰の動きを緩めると、美弥の中を掻き回しながらキスを求めてきた。
「ふっ……ん……」
それに応えてたっぷり濃厚に互いの舌を吸い立てつつ、美弥は龍之介の首に腕を回す。
後は互いにイくまで突き進むのみなのでもう遠慮はいらないと言わんばかりに、龍之介は美弥の口腔内で舌の届く範囲を舐めずり回した。
同時に腰を擦り付け、強烈な快感を美弥に味わわせる。
「んんん……!」
美弥は龍之介を、ひくひく締め上げた。
「ぷは……んぁっ!!」
うっとりしてしまった美弥とのキスを中断し、龍之介は再び腰を振り始める。
自分より美弥の快楽を優先させているのは相変わらずだが、先程とは違い今度はかなり激しい。
「あ、はぁう……!あっ、あっ、あああああ!」
それに翻弄される美弥は、熱い声を溢れさせた。
「っふく……きゃう!」
快楽のあまりばたばた暴れる美弥の足を龍之介は肩にかけ、腰を引き寄せて肉棒を打ち付ける。
「んぁっ、あっ、あっ、いっ……あぁあっ!!」
急に美弥の背がのけ反り、飲み込んだ龍之介を最高に締め上げた。
「!……くうぅ……っ!」
龍之介もその波に逆らえず、美弥の中で子種を撒き散らす。
「はぁ……」
たっぷり精を放出して満足した龍之介は、覆いかぶさって美弥を抱き締めた。
華奢で柔らかい体が、筋肉の発達したごつい体を優しく受け止める。
龍之介は、もそもそと体勢を入れ換えた。
萎びてきた肉棒を美弥の中から抜き去り、上からどいて横になったのである。
他人様より筋肉がついている分重い体を、いつまでもこんな細っこい体の上に置いておく訳にもいくまいと考えての事だ。
激しく疲労させてしまったのだから眠ってくれればしめたものと思い、龍之介は自分の胸板に美弥の頬を擦り寄せさせる。
「ん……」
美弥は満足げに喉を鳴らし、龍之介に抱き着いた。