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奴隷じゃんけん
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奴隷じゃんけん-3

「オレはまだ高校生だぞ!?」
「卒業するまで待っててあげる」
なんだこの満たされた感覚は?
「あ、あんたの両親がなんて言うか…!!!」
「むしろもらってくれて助かるわ〜とか言いそうだけど」
「じゃ、じゃあ結婚とかのその前に……」
オレは顔をほてらせながら言った。
「か、………か、彼女に…なってください」
お姉さんは満面の笑みだった。
「よろこんでっ」
なんか、これでいいのか?とか思いつつ、
オレは一生この人を養おうと決めた。





「親父、オレ隣りのお姉さんと結婚するから」
親父は味噌汁を噴き出した。
「なんだよ」
「いや………なんでもない」
布巾を渡した。親父は布巾で味噌汁を拭く。
「苦労するな」
「あぁ…そうだな」
「やっぱりお前は、尻に敷かれるタイプだな」
オレは苦笑した。




その夜オレは、彼氏になって初めて本気で満たされる時間を知った。





奴隷じゃんけん
終わり


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