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「知ってますか?」
【悲恋 恋愛小説】

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「知ってますか?」-1

別に相性がよくても悪くても、あなたと結ばれるわけじゃないのに

どうしてだろう。
サイトで色んな占いを試している自分がいて。少しだけ嬉しくなって。

ばかじゃないの私。

いつも一生懸命仕事をする姿をみて。優しく話し掛けてくれて、面白くてどんどん惹かれていった。

あなたももしかしたら私を好きでいてくれてるんじゃないかって。
そんなこと考えて。

初めてデートしたときは夢のようだったな。勇気を振り絞って気持ち伝えたけど、

あなたは驚いてでもすぐ冷静になって、

「同じ職場では付き合えない。職場の子とは一線をおきたいから。」

多分そんなようなことを言ってたと思う。その時は心が凍っていくようなくらい悲しくてよく覚えていないんだ。

私は泣き出してしまいましたね。
こみあげてくる悲しみがとめどなく溢れてしまって。

私はあなたをどれほど困らせたことか。
頬に伝った涙を優しく拭って謝るばかりでした。


信念をもってる大人な人。でも私にはそれが理解できなかった。

だってあなたは私のこと好きって言ったから。

「前から気になってはいたけど…」

どうしてそんなこと言うの?どうして好きじゃないから付き合えないって言ってくれないの?


あなたは言う
「別の場所で出会ってたらよかった」

そんなの悲しすぎるよ。
私はこの職場で働いていなければあなたに出会えていないのに。

あなたとの最初で最後のデートでした。

恋愛はただ好きなだけじゃどうにもならないこと。

こんなことがあるなんて、私は最近知りました。

いくら好きでもあなたと結ばれることができないと思い知らされたとき

頭がどうにかなっちゃうんじゃないかって思うくらい泣いた

知ってますか?
会社でいつも通り仕事をしてるけど、あなたは普通に私に仕事を頼むけど


本当はね、すごくつらいこと。胸が張り裂けそう。

夜になるといつも泣いてたこと。目を腫らして行ったこと。

あなたが思っている以上に私はあなたが好きなこと。
後ろからいつも好きって心で伝えてること。


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