僕らの日々は。〜ある日の僕ら。〜-7
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篠宮 陸斗(中二)は、固まっていた。
今日もサッカー部の練習を終え、7時過ぎに帰宅、そのまま自室へ。
そこまでは良かった。
問題は……。
「姉ちゃんのやつ……!マジでやりやがった……!」
カーテンが、ピンク色になっていた。
……わざわざ買ってきたのかコレ。
我が姉ながらその行動力には感服するが……それとこれとは話が違うだろ。
文句を言いに行ってやろうとドアに向かい、
多分姉ちゃんは悪びれもしないだろうなぁ、と思い、
そういや俺の部屋の元のカーテンはどこだよ、付け替えるの面倒だなぁ、と考えて、
「……………はぁ」
結局、諦めた。
……ちなみに、その後。
カーテンをピンク色に変えてから、なぜかラッキーな出来事が続き、
「………………」
文句を言うに言えない俺と、
「ねっ、だから言ったでしょ?私の判断にミスは無いのよ!」
ムダに得意げな姉ちゃんであった。
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「ねぇねぇ陸斗、いっその事部屋を全部ピンク色に模様替えしてみない?」
「しねぇよ!」
『ある日の僕ら。』 完