振り向けお前っ!第5話〜友の過去、これからの自分〜-1
何気なく帰った、そう皆で一緒に帰っただけだったのに・・・・
「小林さんも近所かよ・・・なんか最近俺の回りの変化が凄いな・・・・」
悠太のご近所さんに友達がまた増えたのである。
そして朝、
4人で登校していた。眠そうな悠太を覗けば・・・後の3人は楽しげだった。
「まったく・・なんでいつもより早い時間から登校しなきゃならないんだ。」
「いいじゃないの、皆で学校向かうのも楽しいじゃない。」
「それで俺の時間取られるなら楽しくないぞ・・ただでさえ眠いのに・・・」
「なら、いっそこの場で永遠に寝てる?」
普通なら早い時間に来る気はない悠太だが、阿佐美のおかげでなんとしても行かなければならなかった・・
「ま、まぁ、落ち着きましょうよ2人とも。」
なだめる輝を横目で見て悠太が口を出す。
「輝は眠くならないのか?」
「僕は平気だけど?」
「小林さんは?」
「わ、私も・・平気です・・けど。」
「薫ちゃんは平気よ〜、男どもみたいに夜遅くまで起きて無いから。」
何故そう断言できる・・・
「な、俺だって2時には寝たぞ!」
「あんた、よく起きてられるわね・・」
「輝は?」
「僕?んーと1時くらいかな。」
「・・・・・阿佐美は・・・聞くまでも無いか。」
「何よそれ。ちなみに私は11時よ。」
「知ってるから聞かなかったのに。」
「知ってるの悠太だけでしょ。」
「大体想像はつくだろ。それで小林さんは?」
「わ、私です・・か?えっと・・9時くらい・・です」
早っ・・・・多分口には出さないが皆も同じ事考えてるだろう。
そんな雑談をしばらくしていると、学校が見えてくる。
「あ、学校だ。」
「やれやれ、教室いったら真っ先に寝てやる。」
校門をくぐろうとすると、向こうから声がする