振り向けお前っ!第5話〜友の過去、これからの自分〜-11
「そうだったの、ありがとうね。これから少しずつ近づけるよう頑張ってみるわ。」
「あ、くれぐれも僕からだというのは他言で。」
「もちろん。」
「じゃ、お邪魔しました。」
「また来てね。」
そう言うと輝の家を出て1分もしないうちに家に着く
「ただいまー。」
「あらお帰り。」
「うん。」
「夕飯出来るまで自分の部屋居るから。」
「はいはい。」
「少しは手伝ってくれてもいいんだけどね。」
「また今度ね。」
「ふふっ、悠太からそんな言葉が出るとはね。」
一瞬むすっとするが
「なんか悪いことでも言った?」
「別に?」
「じゃあ今度期待するわね。」
余計な事言うんじゃなかったと後悔する悠太であった。
そして部屋で輝の母親が言った事を思い返していた。
(前は暗かったのか、よし、なら俺たちで楽しく過ごしていこう。それがいいと思うし輝も楽しいだろ・・・)
もう、自分の周りの変化に慣れてしまったのか余裕出てきたのだろう。
そんなことを考える悠太であった。
「悠太〜ご飯よー。」
「今行くー。」
そんな中で一つだけ変わらない、家の中で家族と過ごしながら明日は何があるのだろうと、考えたりするのだった。
「そう言えば悠太、阿佐美ちゃんが辞書返しに来てたけど、もう少し貸してだって。」
そして、あいつは何をしに来たんだと力なく笑うのであった・・・・
次回また会いましょう
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