『秘密の経験』-3
「クチュクチュとイヤラシイ音が聞こえているよ…腰をそんなに動かしたら、椅子の軋む音で、美沙がオナニーしているって事が、他の人にバレてしまうよ…」
…ああぁっ…気持ち良い…あぁ、凄いっ…体が痺れてきたっ…ああああん…
依然として私に指一本触れない男…快感に指先を動かし続ける私…もぉ、限界が近付いていました…
「そろそろ、限界みたいだね…イキそぉなんだろ…私が、美沙のイク所を見ていてあげるから…イッてごらん…」
メールに促されるままに…私の指先は一番感じる部分を擦りあげ…あああああーっ…必死に歯をクイしばる私の頭の中は真っ白になり…大きな快感の波が…
ハァハァと肩で息をする私を無言で眺める男…
「気持ち良くなれたんだね…」
コクリと頷く私を見ると男は私の足に掛けていたジャンパーを剥がし羽織ました…
「それじゃあ…」
短いメールを送信した男が席を立ち上がろうとしました…あっ…次の瞬間、無意識のうちに私の左手が、男のジャンパーの右袖を掴んでいました…
再び席に着いた男が…
「どおしたの?気持ち良くなれたんでしょ?」
『うん、でも…』
恥ずかしくて言葉に出せない私はメールで返事を送りました…
「でも…何?」
『凄く、気持ち良くなったんだけど…』
「凄く気持ち良くなったんだけど…何?」
『……』
「だから、何?」
『恥ずかしくて、言えない…』
「欲しくなっちゃったのかな?」
『……』
「あれ、持ってきた?」
『あれって?』
「ローターだよ…いつも、美沙がオナニーの時に使っているヤツ…持って来てねって言ってあったでしょ…」