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腐肉
【SM 官能小説】

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腐肉(その4)-3

 …あ、あっ…
 女は軽い嗚咽をその赤い唇から洩らす。
 そして男はその丸みを帯びた淡茶色の乳首を淫靡につまみあげた。女はそれに感じたように唇
をわずかに開き、一瞬切ない声を洩らした。
 …縛らないと女将の体は感じないようだ…あの若い頃と変わってないな…
 その言葉に女は頬をわずかに紅潮させた。そして男は満足したようにその赤茶けた実のように
膨らんだ女の乳頭を指先でコリコリとしごくのだった。

 …少し褪せた色の乳首だが、子供を産んだのか…
 その言葉に女はとっさに何かを隠しているように顔を男から背けた。男はあの少年が女将に似
ていることをふと思い起こした。
 …あのかわいい甥っ子は、ほんとうは女将の子供ではないのか…  
 …ち、違うわ!…
 女は激しく首を横に振り声をあげた。
 その動揺する様子からあの少年が女将の子供であることを男は密かに確信したのだった…。
 男はその茶色の褪せた蕾のような乳首をゆっくり抓り始めた。それは今にもその尖った先端か
ら乳汁が垂れてきそうなくらい張りがあるものだった。
 …ああっ、あっ…

 …俺にはわかってるぜ、女将があの子に男を感じていることを…
 女は首を苦しげに横に振り、濡れた唇をきゅっと噛みしめた。男は淫靡にニヤニヤと薄笑いを
浮かべ女の唇を指でなぞった。赤い淫猥な口紅が男の嗜虐感を煽るようだった。
 …あの子のオチンチンをこの唇でもう咥えたのか…
 男は喘ぐ女の口の中を指で卑猥にこねくりまわすと、女の口元からだらしなく涎が滴り落ちる
のだった。
 
 裸電球が湿ったすき間風にわずかに揺れた。
 縄にその熟した白い素肌を喰い緊められた女の裸体は、どこか男に媚びたような甘さを匂わせ
ていた。肢体を悶えさせるほどに女の体はすべてを縄に委ね、緊縛された裸体は吊りあげた縄の
不気味な軋む音とともに揺れた。
 嗜虐され喘ぎながらも、被虐の悦びに浸り込んだ女将のまったく別の美しい素顔そのものだっ
た。それは成熟した艶やかな女の肉体自身が忘れかけていた欲情の疼きを再びよみがえらせてい
る表情だった。

 ビシッ…ビシッ…
 男は、ふたたび嗜虐の情欲に駆られ、手にした鞭を女将の乳房や背中を振り下ろす。女の弾け
るような白い雪肌が波打つ。滑らかな女の地肌に吸いつくような鞭の感触は、男に痺れるような
嗜虐感を与えていた。鞭の鱗が女の艶やかな肌を噛みしだくようだった。
 あぅ…っ、ああっ…
 女の白い喉が艶めかしく震え、悲鳴を押し殺しような喘ぎ声が迸り出る。そして喘ぎ声のあと
に続く切ない溜息が女の肉悦の余韻を確かに漂わせていた。
 その長い黒髪を男の情欲を誘うかのように妖しく乱し、割り裂かれたむっちりとした太腿を捩
るようにくねらせながら、その紅潮した豊かな肉感のある尻を振るのだった。深い割れ目に縄を
食い込ませた悩ましい白い臀丘がぶるぶると震えると、その震えに誘われるように男の鞭が尻肌
にしなるように再び鋭く振り下ろされる。
 ビシッッ… 
 熟れた尻の弾力のある肌が鞭に悩ましく吸いつくように揺れた。
 ひっー、 ああっ…
 悲鳴とも欲情に満ちた喘ぎともつかない女の声だった。鞭を受ける女のその情欲に溶けたよう
な潤んだ瞳…肌を鞭の条痕で紅潮させながらも、女は苦痛に耐えるというよりもその苦痛の甘美
な悦楽に確かに酔っていた。
 男は陰湿な薄笑いを浮かべ、女の乱れた髪の毛を鷲づかみにすると、うなだれた頭をもたげさ
せた。
 …どうだ、鞭で打たれて嬉しいか…


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