フリースタイル2-4
届かない星
叶わないほど愛しい
揺るがない星
振り向かせたい気持ち
最初に諦めたのは僕だったから
君は涙溜めて怒ったんだ
いつからか怒らない君に気づいて
僕は自然に涙が出たよ
全てが遅く
狂ってしまう
手放して気づいて
たどりついたんだ
「put hands up!!」
スネークとkyouzが叫ぶ。
あたしは隅っこで腕を組ながらそれを聞いていた。
スネークのあのリリックは誰のためにかいたものなんだろう?
そう思ったけどkyouzの「好きなんだろ?」って言葉を思い出して考えるのをやめた。
2人のライブが終わるとあたしは実香を探した。
入り口の方まで行くとまだヒカルと話しているのが見えた。
ヒカルは話しが長いからなぁ。
そんな事を考えてたら狭い通路で誰かと思い切りぶつかってしまった。
「っ!!すみません!」
あたしはぶつけた鼻を押さえながら謝った。
「いてぇなぁ」
ん?聞き覚えのある声…
あたしは恐る恐る顔を上げた。
…やっぱり。
「なんだ、kyouzとスネークか」
「おいっ、ぶつかっといてなんだはねぇだろ!」
kyouzがあたしの鼻をつまむ。