5再び歩き出した君〜久しぶりの登校-3
「まずっ!!刹那自転車二台あったよね!一台貸して!!
僕は優希と二人乗りで行くから・・・・・」
「いや・・・二台とも貸してやるよ・・・・」
「でも刹那はどうやって学校に・・・・・」
優希と那美は顔を見合わせる。
「大丈夫だよ・・・・なっ晴美・・・・」
にっこりと2人は顔を合わせる。
「じゃあ先にいっててくれるか、ちょっと遅くなるから・・・・」
優希と那美は言われた通り自転車で学校に向かった。
「刹那どうするんだろう?」
そんなことを言いながら自転車で登校している二人は何とか遅刻は避けれそうだった。
「さあ・・・・でももう間に合わないよね?」
赤信号になったので自転車を止め、信号が変わるのを待っていた。
すると制服を着た二人乗りのバイクの後ろに乗った少女が手を振ってきた。
「「まさか・・・・・」」
2人が顔を見合わせ、まさかと思った時だった。
「優希ちゃ〜ん、那美く〜ん先に行ってるね〜」
「「っ!!!やられた!!!」」
2人は信号が青になった途端思い切りペダルを踏み込み2人の後を追いかけた。