4君との出会い〜忘れていた過去-3
「刹那〜〜〜〜」
刹那を呼ぶ父親の声がして立ち上がる
「あっ父さんだ・・・・・」
結局7時前まで遊んでしまっていた。
「晴美ちゃんもそろそろ帰ろうよ。
夜道はあぶないから父さんに送ってて貰おうよ」
刹那が手を伸ばし晴美はその手を見つめる。
「うん!!」
晴美は刹那の手をうれしそうに握った。
「じゃあ、またね晴美ちゃん」
手を振りながら刹那は帰ろうとした。
「刹那くん!!」
突然晴美が刹那を呼び振り返る
「刹那くん・・・・私が帰ってきてお互い付き合ってなかったら
私と結婚してくれる!!」
刹那は少し頬を赤く染めた。
「うん・・・・いいよ約束するよ」
晴美は刹那に近づき唇を重ねた・・・・・・
「約束だよ・・・・・・」
ぼ〜っとしている刹那を置いて恥ずかしくなった晴美はすぐに家の中へと入っていった。
「刹那・・・・持てる男はつらいな」
「とっ父さん!!!何だよ・・・・・」
ニヤニヤと走りながら笑う父親を見て刹那は必死に捕まえようとした。
これが刹那の初キスで初めての出会いだった・・・・・