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【SM 官能小説】

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花鳥風月[4]-1

 悩んだ末にあたしはブラから脱ぐことに決めた。いつも外し慣れているはずのホックが、震える指ではなかなか外すことができない。ご主人様の目は絶えずこちらに向けられている。恥ずかしさがどんどん募っていく。
 プチッ。静かなこの部屋で、大きく聞こえたように思えて、恥ずかしくて恥ずかしくて顔をうつ向ける。
 肩紐をソロソロと下ろし、腕を抜く。両腕を抜き終えて、ちらちらご主人様の様子を伺う。相変わらず、身動きひとつせず、ただじーっとあたしを見てる。視線に体が火照る。
 呼吸を整えようと、小さく深呼吸して、スカートに手をかける。これを脱ぎさったら、生まれたままのあたしがご主人様の目に…。これまでとは比べようもないくらい、大きな羞恥心があたしを襲う。そして、それを喜び、熱くなっていくそこ。グッと、指先に力を入れ、少しずつ、スカートを下ろしていく。足を抜き、脱いだスカートを椅子に置く為に少し動いた時、クチュと音がした。信じられない程、そこは潤っていた。
 元の位置に立つと、しばらくしてご主人様が椅子から立ち上がり、あたしの方へと歩いてきた。
 手で軽く、乳首に触れる。それだけでイッてしまいそうなほどの快感が背中をかけのぼる。
「こんなに堅くして…。いじめてほしいのか?」
 言いながら、手はずっと乳首をいじっている。
「は…ぃ…いじめて…ください」
 言葉にしながら、感じている。自分の声に。その内容に。

「そこに座りなさい」
 ご主人様が言う“そこ”は床でなく、椅子でもなく…ガラス製のテーブルだった。
 大人一人がちょうど座れるくらいの大きさのテーブルに座ると
「脚を開きなさい」
 と、ご命令。
 ご主人様はテーブルの前に置いてある椅子に座っている。服を脱いでいた時の距離よりは、随分近い。
 羞恥に耐えながら、脚を開いていく。ご主人様の目は、そこではなく、あたしの目を見ている。ずっと、そこを見ているのだと思っていたあたしは…その目にとらえられ、反らすことができなくなっていた。
「見てるよ」
 当たり前の台詞に、そこがさらに熱くなる。あたしの今のこの状態を、その一言で総てが表されているから。
 あたしが感じている瞬間を見届け、そこへと視線を移すご主人様。
 脚を閉じてしまいたい衝動にかられる。でも…見てほしいと願ってやまない自分が…いる。見られていると思ったら、ますます喜ぶそこ。
「溢れてるよ。たくさん。…変態だな」
 見られて感じる変態なんです。
「どんな気分だ?」
「き…もち…ぃ…い」
 気持ちいいと口にしたら、どんどん気持ちよくなっていく…
「指で広げて、もっと、奥までよく見えるようにしなさい」
 奥まで…見られるって思ったら、なぜだか、もう逃げ場は無いと思ってしまって、どんどんどんどん…快楽の渦に飲み込まれていく、あたしがいる。
 指で触ると、今までに無いくらい、濡れそぼっているそこを広げて、ご主人様を見る。あたしの視線に気付いて、絡め取る。視線と視線がぶつかる、この瞬間が…好き。ご主人様だけのモノだと思わせてくれる瞬間。





  あたしは貴方のモノです





END。


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