振り向けお前っ! 第4話〜気弱なあの人〜-6
「見てろ。」
悠太が直感的にチョークを叩き落とすと同時に阿佐美の蹴りが入る。
「がはっ。」
ドサッと倒れた悠太を引きずりながら。
「かなり、てこずったわね。」
「まぁ何にせよ悠太がとまってよかったんじゃないか?」
「気絶しただけで直らなかったら?」
「「「・・・・・・・・・・・・・」」」
全員で黙り込む。
「な・・直るわよ多分」
「あぁ、止まるそう信じておこう」
「あ・・あの・・みなさん・・大丈夫・・・・ですか?」
「あぁ、しばらく休ませれば悠太は平気だ。」
―そして放課後―
「さて帰る人数が一人多いのが気にしないでおこう・・・・」
「え・・あ・駄目・・・でしたか?」
「駄目じゃないわよ。」
「それはいいとしてだ。なぜに・・・何故に進一以外みな進路が一緒なんだ。」
「それは皆家がこっちだから。」
「それは、分かってるけど。まさか小林さんまで近所はないよな・・・。」
そして自宅前。
こいつぁ・・見事に期待を裏切ってくれた。
「阿佐美の家のとなりかよっ!」
「あ・あの、近所です・・ね。よろしく・・お願い・・・します。」
「よろしくお願いします。」
「薫ちゃんも家近いんだね。今度遊びに行ってもいいかしら?」
「え?あ、はい、どうぞ。」
「はぁ・・平和暮らしが変わっていく。まぁなんにしろよろしくな。」
またもや俺の回りに変化が起きるけどこれだけならまだましだ。まだまだ生活が変化していく序章くらいでしかないのだから・・・・
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