振り向けお前っ! 第4話〜気弱なあの人〜-3
「・・・・・・・・」
いろいろとツッコミたかった輝だがそこは黙っとく。
「で、進一、2人はどこに行った?」
おぉ、戻った!
「屋上じゃないか?」
「よし見にいくか。」
凄い変わりよう・・・・
「な?戻ったろ。」
「え・えぇ、まぁ戻りましたね。」
「よし悠太も元に戻ったし着いていこうか。」
00000屋上00000
3人が屋上に着いてドアから顔を覗かせる、阿佐美と薫の会話が丁度聞けた。
「薫ちゃんだっけ?」
「は・はい・・」
結構綺麗な声だ。
「大丈夫?なんかクラスに馴染めてないようだけど・・・」
「え?・・あ・・そ、それは自分でも分かっています・・・・けど。」
すると少し薫が悲しそうな顔をする・・・
「友達は居るの?」
「・・・・・いえ・・い、いません。」
すると阿佐美はいきなり明るい顔に変わり、唐突な事を言う
「だったら私達と友達になればいいのよ。」
「へ?」
拍の抜けた声で言った薫と対して阿佐美は得意げな顔をする
そして隠れて聞いていた3人も驚いていた
(え?いきなりあんな事言うか?)
(勇者だよあいつ。)
(ところでさっき私達っていってたけど・・)
ん?・・・私・・・たち?・・・・・まさか俺達の事か?
「あ、あの・・・私達と・・言うのは?」
「あぁ薫ちゃんの隣に居る男ども2人と一番右側にいる2番目の奴の事ね。」
おいおい、そんな紹介の仕方は無いだろ・・しかも勝手に友達に入れられちゃってるし・・・俺の苦労が一瞬で壊されたぞ。あの時間を返せ・・・。