約束…1-9
それを言うことがどれだけ恥ずかしくて、どれだけ勇気を出して言ったのか、わたしにはわかる。
だって…何度となく、あなたのものだという痕をわたしの中に残して。
触れられれば思い出すほど何度も抱かれて。
だけど…それは『社長所有』の秘書という痕にしか過ぎないんじゃないかと思うこともあったの…
だから…
「わたしで…いいんですか…?」
「他に…誰がいる。
あなたと添い遂げさせて下さい…」
わたしのその後の言葉は…言うまでもなく。
もちろん『はい』だった――