振り向けお前っ! 3話〜春風舞う帰り旅行〜-6
「・・・・・ごめん。」
「謝らないで、悠太はちゃんと私に答えを言ってくれた。それだけでもう十分だから・・・。」
阿佐美は必死に涙を堪えているように見える、だからこう言った。
「泣いても・・・いいんだぞ。」
自分でもなんで言ったのかがよく分からなかった・・・でも言った瞬間に阿佐美は何かがプッツリと切れたかのように泣き出した。
「うぅ・・ひっ・・うわぁぁん。」
そんな阿佐美を俺はただ隣で落ち着くのを待つしかなかった・・いやそうしか出来なかった。
そんな中、夜なのに暖かい春風のような風が舞っていた・・・・・・・
「落ち着いたか?」
「うん。」
「じゃあ部屋に戻ろうか。」
「ねぇ悠太、これからもいい幼馴染みでいようね。そして片思いでもいいずっと悠太の事好きでいいかな?」
「うん、いいよ。」
―次の日―
悠太と阿佐美は普通な感じに戻っていた。
「お世話になりました。」
と、旅館の人に一言告げて悠太達は帰っていった。
明日からまた、普通の学校生活が始まるのだろうと、悠太は思っていたが、まだこの先、色々悠太の日常を変えていく事が起こるのは違いないだろう。
(最後まで読んでくれてありがとうございました。ではまた次回作で―)
To Next Story for four