振り向けお前っ! 3話〜春風舞う帰り旅行〜-5
「実はな、阿佐美に告られた、俺いきなりでどう言ったらいいかわかんなくて・・・・」
「それで?」
「少し考えさせてって言おうとしたら、やっぱり無理だよねって言ってそのまま。」
「そんなことが・・・・」
「俺どうしたらいい?どうすればいいかわかんないんだ・・・・」
すると少し困った顔をして輝が、
「僕にどうしたらいいって言われてもこれは悠太の問題でしょ?それなら素直に気持ちを伝えればいいと思うよ。」
「でも・・・」
「そのほうが河谷さんもすっきりするんじゃないかな?」
「・・・・・・・・・」
「答えを出すのは悠太なんだから。ね?」
「分かった、ありがとう輝。」
「いいんだよ、友達でしょ。」
この時、輝に話して本当によかったと思う。
「じゃあ部屋戻るか。」
「うん。」
部屋に戻ると阿佐美と進一はもう戻っていた。
「さてもう遅いし寝るか?」
「そうだね。」
「そうするか。」
「おやすみなさい。」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
皆が寝静まったころ悠太静に起き上が阿佐美を起こしてこう言った
「寝てるとこ悪い、少し話しないか?」
「・・・・・・・うん、いいよ」
輝と進一の元から離れて旅館の外に行った。
「なぁ今日のさ事なんだけど。」
「・・うん。」
「あのまま野放しにするのも嫌だし、答えもちゃんと言っておきたいから言うよ。」
「・・・・・・・・」
「俺、好きだって言われてからずっと考えてた、どう答えればいいか、俺はどうすればいいかって。」
「・・・・・」
「それでやっぱり俺は・・・・・・阿佐美の事を幼馴染みとしか見れない。」
「う・・ん・・分かってたよ・・・・」
「でも嫌いってことじゃないんだ、だから・・・だから俺の事を嫌いにならないで欲しい。」
「当たり前でしょ・・・そんなこと。」
阿佐美が涙目でそう言うのを見て俺は少し罪悪感を感じる。