恋は盲目………イタズラ……………-6
「だッハッハッ!!」
爆笑する亮。
「ぷっ、くっくく……」
笑いをこらえようとしてこらえ切れていない細川広輝ことピロキ。
「お前らなぁ、何もそこまで笑わなくても良いだろう……」
「ごめんごめん、だって教室に入るなり机に突っ伏した麗さんと、顔を土気色にして教室に入ってくる誠くんを見たら何があったのかなって思ったけど……」
「まさかそんな理由とはな。」
ピロキのあとを受ける亮。
ここは屋上。昼休みになってから亮に無理やり連れてこられたのである。
「しかしお前の姉貴たちも相変わらずだなぁ。」
「あぁ。今度亮を連れて来いってウルサくてな……」
「じゃぁ僕も……
「「ダメだ!!」」
即座に全力否定する俺と亮。
「えっ?なんで?」
悲しそうなピロキ
「あぁ何というか、ピロキは多分うちの姉さんたちのど真ん中に入るくらい気に入られるから、だから逆にダメなんだ……」
「いいか、ピロキ。この場合の誠の姉貴たちに気に入られるってのは、骨の髄までもてあそばれるってことだからな?俺でさえ昔は散々にいじられたからな。お前の存在は誠の姉貴たちには隠しといたほうがいいな。」
「そ、そうなんだ…亮くんまで……」
腰がひけてるぞピロキ……
「まぁ触らぬ神に祟りなしというか、もはや神だな誠の姉貴たちは……」
どこか諦めた表情で遠くを見る亮。
そうか!!
百合姉さんと蓮香姉さんは神なのか。それで俺は末っ子なのか。そう考えれば全ての辻褄があ……
「……くん、誠くん?!」
ピロキに揺さぶられて現実に戻る俺
「あぁ悪い、それでさ、麗さんの誤解をとくにはどうすればよ……」