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恋は盲目
【学園物 恋愛小説】

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恋は盲目………イタズラ……………-4

「先輩……怒りますよ?」


「私は……怒った誠の顔も好きよ…?」

首から上に一瞬で血が駆け上がるのが分かった。

上目遣いは反則です……
「分かりました降参ですよ」

共通ジェスチャーをしながら諦めのため息をつく。


「んん、よろしい!それで誠、この娘は何者?」
なーんて麗さんを何者扱いするあなたは何者なんですかとは口が裂けても言えないというかその前に裂けたら痛いだろうなぁ……

「あぁ、えっと同じクラスで仲良くさせてもらってる菊崎 麗さんです。」


「あっ、初めまして菊崎 麗です」

ぺこりとお辞儀する姿も可愛いよ麗さん!!


「ふーん、誠はこういうのがタイプなんだ?」

す、鋭い…

「いや、何仰るんですか先輩!今の俺は好きな人はいません!!」


「「……」」


あれ?

なんだこの沈黙は……


「なら私が誠の彼女でも良いじゃない!」

と、とっても嬉しそうな白鳥先輩。


「……」
何故か黙って悲しそうな目で見てくる麗さん。



これはまずかったかな……


「じゃぁ早速、私と登校しましょう!」

ガシッと腕を組んでくる白鳥先輩。ダメだ!女性に触れられると頭に血が上ってうまく働かなくなる!!

何を隠そう、女性と付き合ったことがない故の悲しい性(さが)である。


と、そこに


「そこの女!!誠から手を放しなさい!!」

というよく澄み渡る一喝。この声は……

「百合香……ぐっ、もぐ……」

何時の間にか忍び寄ったのか背後から俺の口を封じたのは蓮香姉さんである。


「誰の許可をもって私の誠に触れてるつもり?下がりなさい下賤の輩が!!」

凄い言いようだ…。流石は百合姉。


「なっ!、誰が下賤の輩ですって?しかも私のって何様よ!!」

確かにそれはもっともですが白鳥先輩……


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