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「深夜の病室」
【制服 官能小説】

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「蜜の味わい」-6

「あんっ、あっ、あんっ、ひぃっ…」

悲鳴とも嬌声ともつかない叫びを舞は漏らし続ける。

「もっと鳴けよ」

一糸纏わぬ姿で喘ぐ舞とは対照的に楼主は三つ揃いのスーツをきちんと着込んでいた。
いささかも乱れていないその姿からは情欲の欠片も見あたらない。
その目はどこまでも冷ややかに喘ぐ舞を見つめている。

「んぁっ…も…許して…くだ…あんっ…さ…いっ」

切れ切れの声で舞が懇願をする。

「後悔するなと言ったはずだ」

そんな舞を軽く一瞥すると、楼主は赤く熟れきった舞の秘芽に手を伸ばす。
その手には先刻“お仕置き”に使われた小さな淫具が握られていた。
そちらのスイッチも入れると存在を主張して止まない舞のそこへと強く押し当てる。

「うぅんっ…んっ…やぁっ…はぁん…」

内に外に攻められて舞はもう何が何だか分からなくなっていた。
ただただ、与えられる快楽に悶え、喘ぎ、堕ちる。
自分が真っ白なのか、真っ黒なのか、正気なのか狂気なのか、生きているのか死んでいるのか、それすら定かではない。
鳴きながら許しを乞い喘ぐ。
しかし、慈悲が与えられることはなく、霞んだ目に映るのは、蔑んだ目をして舞を見下ろす楼主の姿だけだった。

それなのに、淋しい目をしていた。
突き放すように見つめてくるのに、何故か縋るような淋しい目だった。

しかし、舞の視線に気付くと楼主の目からは表情は消え、元の醒めた立ち姿に戻る。

「じゃあ、俺は見世に戻るから。舞はしばらくそのままでいろよ」

いつの間にか、空には月が顔を覗かせていた。

誰もいなくなった部屋でひとり舞は乱れ続けた。
狂気と正気の狭間で、ただ、時間だけが過ぎていく。
気を失っても、躯の中心を走る熱によってすぐに現実に連れ戻され、終わりの見えない責め苦に喘ぐ。




---ガチャ。


時間の感覚も、躯の感覚も、何もかもをなくした頃、ようやく楼主が姿を見せた。
一言も発することなく舞の傍らに立つとスルリとジャケットを脱ぐ。
ベストは着たままにワイシャツの袖を捲ると、舞の足元に膝をつき卑猥な音を立てる秘部を覗き込んだ。
力が入らず沈むようなダルさを訴える舞の躯とは対照的に、中心に埋め込まれた玩具は未だに低い唸り声を上げ続けている。
引き抜こうとしてみたが、舞の中は玩具をしっかりと咥え込んでいて離そうとしない。
回転をかけながら力を込めて引っ張るとジュブジュブと言ういやらしい音を立てながら玩具は顔を出す。
火傷しそうなくらいの熱をはらんだ玩具を口元に持っていくと楼主は蛇のように舌を這わせた。

「んぁっ…」

一方、舞の方はようやく玩具を取り除かれた安堵に、小さな溜息を漏らすと、そのまま意識を失った。
昨夜の“初仕事”に次いで今朝からの“お仕置き”と言う名の責め苦に耐えた舞の眠りは深くちょっとやそっとの事では覚めそうにない。
そんな舞を面白そうに見遣ると、楼主は先程まで玩具が占拠していた場所に自分の指を沈めていった。
玩具で多少広がりを見せたと思っていたが、そこは初めて味見をした時と同じようにキツくキツく楼主の指を締め付けて来る。
意識など欠片も残っていないだろうに、舞の中は楼主の指を味わうかのようにいつまでもヒクヒクと蠢いていた。


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