「蜜の味わい」-2
ガチャ
楼主の手により奥の部屋に続く扉が開けられた。
「仮眠室」と呼ばれるそこは天井の高い六角形の小部屋で床一面に分厚いマットレスが敷いてある。
「さっさと入れよ」
主の冷たい声が舞を打つ。
部屋そのものがベッドになっているかのようなその場所に、突き飛ばされるようにして舞は連れ込まれた。
「さて、客あしらいもきちんと出来ない舞にはどんな罰を下そうか」
にっこりと微笑む主に舞は威圧される。
床に倒れ込んだ舞の手を押さえ、足を開かせると楼主はつうっと舞の花弁を撫でた。
「…濡れて、ないね」
ぞっとするような冷たい声で囁きながら楼主は繰り返し舞を撫で続ける。
「もう少し感度を上げないと。これじゃ“仕事”にも支障が出る」
そのまま、舞の秘芽を剥くと弄ぶ。
強く、弱く、不規則な動きで繰り返しなぶられ、やがて舞の口からは甘い吐息が溢れ始めた。
「っ…ぁあ…」
楼主は花弁から滴る蜜を掬うと、舞の口にあてがった。
そのまま、舞の唇に指を這わすとふにふにとしたその感触を慈しむ。
「そうだ。そうやって目に涙をためて羞恥に堪える顔をしていろ。男はその方がそそられるからな」
舞の唇から離した手を再び秘所にやるとゆっくりと指を差し入れる。
第二関節まで沈めると楼主は周囲を掻き回し始めた。
「あっ…ん…やぁっ」
甘い痺れが舞を襲う。
昨夜の“仕事”で火をつけられた躯はすぐに快楽を求めて疼き出す。
「ごっ、ご主人さまぁ…」
もっと、もっとと言うように淫らに舞の腰が振れる。
「何だ？指一本じゃ足りないのか？それとも指一本でイキそうなのか？」
主は舞を見て面白そうに笑う。
「いじわる…しないでください」
潤んだ目で懇願する舞の姿態は男の情欲を嫌が応にも掻き立てる。
そして、嗜虐心をも。
「意地悪ねぇ。一応お仕置きなんだけど、こんなに喜んでたら罰にならないな」
おもむろに傍らのロープを手に取ると、楼主は舞の右手と右足首、左手と左足首をそれぞれ縛り上げた。
まるでひっくり返ったカエルのような姿になった舞をつついて遊ぶ。
「時間はたっぷりあるし舞にはこれで楽しんで貰おうかな」
楼主が取り出したのは桃色の小さな淫具だった。
舞の蜜で滑らすと、素早く中に押し込みスイッチを入れる。