投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

秋と春か夏か冬
【学園物 恋愛小説】

秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 125 秋と春か夏か冬 127 秋と春か夏か冬の最後へ

秋か春か夏か冬〜17話『みんなで行こう温泉旅行・後編』〜-8

「うっ……はぁ、やっぱり…バレてますか…」

みんな頷く。

「おれたちに出来ることあったら協力するぞ?」

そう言う恭介。

「ありがとうございます…。じゃぁ、どうすれば須野宮さんが振り向くか…俺にアドバイスください!」

…と言うわけで、奏樹の為の恋愛講座が開かれた。

――1番手・拓也。

「まずは自分の気持ちを伝えるんだ!そして相手をドキドキさせる!今度は逆に冷たく接するんだ。そうしたら相手は『私に好きだって言ったのに…なんで冷たいのよ。あれ?やだ……私、あいつのこと…意識しちゃってる…』みたいな展開になる。そこまで言ったらもう攻略出来たも同然だ♪あとは自分の好きなように…。どうだ?オレ様の考えたツンデレ戦法は?」

……。

「最初はまだ良いとしても、後半は明らかにお前の妄想の世界。現実じゃあ、まずありえない。」

恭介がバッサリ斬る。

「な、なにを〜!じゃぁ恭介は何かあんのかぁ?」

「俺か?そうだな…」

――2番手・恭介。

「俺の経験からするとだな、不良に絡まれてる女の子を助けたら付き合えるんじゃないのか?」

……………。

「恭介…それはあなたの場合だけだと思います…。実際に不良に絡まれてる女の子なんて滅多にいませんよ?」

今度は理緒が恭介をバッサリ斬る。

「むっ…俺は2回ほど助けたことあるぞ?」

「それは恭介が主人公…もといトラブル体質だからですよ。それに、誰でも良いってわけじゃないんですよ?」

「あっ、そっか。じゃあ理緒はどうなんだ?」

「僕ですか?そうですねぇ……」

――3番手・理緒。

「亜季さんの方から奏樹くんに告白してもらったらどうです?」

………………………………………。

「「それが出来たら苦労しねーよ!!」」

恭介と拓也の両方からつっこまれる。

「なんだその『僕は鈴ちゃんから告白してもらいました♪』みたいなアドバイスは!」

「拓也の言うとおりだ!俺のことはバカみたいに鋭かったり、たまに心を読むくせに…肝心なところでボケボケじゃねーか!」

2人に言われて理緒も反論する。

「むか!恭介の方こそ自分の恋愛談だったじゃないですか!拓也さんだって、ツンデレなんか2次元の世界にしか存在しない性格ですよ!」

言ってやったぞという顔の理緒。しかし…


秋と春か夏か冬の最初へ 秋と春か夏か冬 125 秋と春か夏か冬 127 秋と春か夏か冬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前